転職してから、「もう慣れた?」と聞かれることがあります。その都度、どう答えるか少し考えてしまいます。慣れてきた、とは言えるかもしれない。でも「完全に慣れた」かというと、それも違う気がして。
コミュニケーションが得意でない自分が、新しい職場で手探りしながら形にしていった過程の話をしようと思います。うまくいった話というより、きつかった時期の話です。
転職直後に一番きつかったのは、業務より人間関係の把握だった
調剤薬局に転職して最初にきつかったのは、業務よりも人間関係だったと思います。どういう人たちなのかを把握して、自分が働きやすい状況を少しずつ作っていくこと——それをコミュニケーションが得意でない自分が、業務の習得と同時にやるのはかなりしんどかったです。
病院では長く働いていたので、周囲の人のことはある程度わかっていました。誰に何を聞けばいいか、誰との距離感をどのくらいにすればいいか、そういうことが体になじんでいた。新しい職場では、それがゼロになります。それがこんなに大変なことだったとは、転職するまであまり考えていませんでした。
人間関係が転職理由の一つでもあったので、「次こそはうまくやっていきたい」という気持ちが、余計なプレッシャーになっていたかもしれません。完璧にやろうとしすぎていたのかな、と今は思います。
業務を覚えながら人間関係も作る、その同時並行がしんどかった
業務自体も、病院とは違う部分が多くありました。処方箋の流れ、薬局特有のルール、患者さんとの関わり方。覚えることが次々出てくる中で、同時に人間関係も構築していく必要があります。
ゲームで例えると、まだチュートリアルも終わっていないのに、仲間キャラとのパーティ連携まで同時にこなすように求められているような——そんな感覚でした。どちらかだけなら何とかなるかもしれないですが、両方同時となると頭のキャパがかなり削られます。
コミュニケーションが得意でない、ということは自分でわかっていました。だから意識して動こうとするのですが、意識すると今度は自然に振る舞えなくなる。そのぎこちなさが自分でもわかって、それがまたしんどかったです。
転職後の業務面での変化については、こちらの記事にも書いています。転職直後に気づいたことを、まとめています。
「慣れた」と感じるまでに1年かかった、というのが今の私の感覚
どのくらいで慣れましたか?と聞かれると、「ゆっくりな私で1年くらい(と言いたいけど、慣れると言うには難しい)」というのが今の感覚です。
数ヶ月で仕事の流れはわかってきました。でも「この職場で自分なりに動けている」という感覚になるまでは、もう少し時間がかかりました。そしておそらく、それは今もまだ完全ではないと思っています。「慣れた」という言葉は、自分の中ではまだ使いにくいです。
それが早いか遅いかはわかりません。人によって環境も違うし、自分のペースがあると思います。「何ヶ月で慣れる」という正確な答えは、出せないです。
転職直後に前職のよかった部分が浮かんでくることもありました。ただ、それは一時的なものでした。転職後に後悔した気持ちについては、こちらの記事に書いています。
今でも気を使うことはある、ただ辞めたいとは一度も思わなかった
今でも気を使うことはよくあります。誰かと話すとき、どんな距離感で接するか、どこまで踏み込んでいいか。そういうことを考えながら動いていることが、まだあります。
ただ、「辞めたい」とは一度も思いませんでした。気を使うことはある、でもそれはどこの職場でも多少はあることかもしれない。そして前の職場とは質が違うと感じています。前の職場では、気を使うこと自体がしんどかった。今は、気を使いながらもそれなりにやっていける感覚がある。その違いは、思っていたより大きかったです。
人間関係を転職理由にすることへの迷いと、転職後に職場の空気が変わったことについては、こちらの記事にも書いています。
まとめ
調剤薬局に転職してから慣れるまでの話を書きました。業務より人間関係の把握がしんどかったこと、両方を同時にやる大変さ、慣れるまでに1年かかったこと、今でも気を使う場面があること。
それでも、試行錯誤しながらやっていれば形になってくるから、まずはやってみてはどうかな、というのが転職を迷っている方への一言です。慣れるまでの時間は人それぞれ違います。ただ、動き出してみないとわからないことは確かにあります。構えすぎず、まずやってみることが一番の近道だったかもしれないと、今は感じています。
踏み出せない気持ちを抱えている方には、こちらの記事も読んでもらえたらと思います。転職を決める前の、あの迷っていた時期のことを書いています。

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