「転職、したい。でも今の仕事があるし…」
そう思いながら、なかなか動き出せない時期が私にもありました。
在職中に転職活動なんてできるの? バレたら? そもそも時間がない。そんな不安が頭の中でぐるぐるしている方、多いんじゃないかと思います。
この記事では、30代の病院薬剤師だった私が、仕事を続けながら転職活動を進めた方法と、正直しんどかったことを書いていきます。
「在職中なら、辞めてから探すリスクがない」——これは本当のことです。ただ、精神的なコストがゼロかというと、そうではありませんでした。そこも含めて、きれいごとなしに書いていきます。
同じように悩んでいる方の、少しでも参考になれば嬉しいです。
なぜ「辞めてから探す」を選ばなかったのか
転職を意識し始めたとき、最初に考えたのは「いったん辞めて、ゆっくり探すか」という選択肢でした。
でも、それはやめました。理由は単純で、お金の不安が思った以上に大きかったからです。
仕事を辞めた瞬間から収入はゼロになります。転職活動が長引けば長引くほど、精神的に追い詰められていく。
「早く決めなきゃ」という焦りが判断を狂わせる——そのリスクを考えたとき、「収入がある状態のまま動く方がいい」と思いました。
もう一つ、在職中だと条件の交渉に余裕をもって臨めるのも大きかったです。「今すぐ来てほしい」という話になっても、「現職があるので〇月からになります」と伝えられる。
焦りがない分、給与や勤務条件をじっくり吟味できて、「とにかく早く決めなきゃ」という状況にならずに済みました。
それに、もし転職活動がうまくいかなくても、今の職場に戻ればいい——そういう安心感が思った以上に大きかったです。
「絶対に転職しなければ」と自分を追い詰めずに済んだので、一社一社を焦らず冷静に見ることができました。
実際にどうやって時間を作ったか
「在職中は時間がない」というのは本当です。でも、転職活動に「まとまった時間」が必要かというと、そうでもありませんでした。
時間を「まとめて作る」のではなく、細切れの時間をかき集める感覚でした。
- 昼休みにスマホで求人票を確認する
- 通勤中に気になった職場の情報を調べる
- 帰宅後、夕食が終わってから30分だけエージェントへの返信をする
そういう積み重ねで、少しずつ進めていきました。
面接の日は有給を取りました。正直、「バレないかな」という緊張はありました。でも蓋を開けてみると実際は何事もなく、面接自体も1〜2時間とシンプルに進みました。
「忙しくて時間がない」というのは事実ですが、「だからできない」ではありませんでした。
正直しんどかったこと
ここが、この記事で一番書きたかった部分です。
在職中の転職活動が「ノーリスク」と言われることが多いですが、精神的なコストはそれなりにあります。
① 頭の片隅でずっと考え続けるのが消耗する
仕事中も、転職のことが頭から離れない瞬間があります。
「あの求人、どうしようか」「返信しなきゃ」「面接の準備できてない」——普通に仕事をしながら、もう一本別の思考が常に走っている感じ。これがじわじわ体力を削っていきます。
慣れてくるとうまく切り替えられるようになりますが、最初の1〜2ヶ月はこの感覚がしんどかったです。
② 悟られないようにする気疲れ
転職活動をしていることは、職場には言いませんでした。当然ですが、それが意外とストレスになります。
- 面接のために有給を取るとき
- スマホをこっそり確認するとき
- エージェントから電話がかかってきたとき
——「バレてないよな」という緊張が、ちょっとずつ積み重なっていきました。
大げさに聞こえるかもしれませんが、長期間それが続くと、思いの外消耗します。
③ エージェントからのプレッシャー
前の記事でも少し書きましたが、紹介された求人を断り続けていると、担当者の対応がだんだん圧迫気味になってくることがありました。
「なぜ断るんですか」「この条件でも難しいですか」という空気を感じる瞬間があって、少し居心地が悪かったです。
でも、これは毅然と「まだ検討中です」と伝えれば大丈夫でした。自分がお客さんであることを忘れずに、合わないと思ったら遠慮なく断っていい。主導権は手放さないことが大切です。
それでも在職中でよかったと思った理由
しんどかったことはありました。でも、「辞めてから探せばよかった」とは一度も思いませんでした。
焦りがない分、じっくり選べました。
収入がある状態というのは、判断をとても冷静にしてくれます。「とりあえずここでいいか」という妥協をしなくて済む。
これは、辞めてから探す場合と大きく違う部分だと思います。
「今の職場」と比べられるのが、意外とよかったです。
在職中だからこそ、見学や面接で「ここは今の職場とどう違うか」を具体的にイメージできます。転職後のギャップを減らすうえで、比較対象がある状態で選べるのは強みでした。
動いているだけで、気持ちが楽になっていきました。
「このままでいいのか、でも…」と思い続けていた頃が一番しんどかったです。実際に動き始めると、「選択肢がある」という感覚が生まれて、今の職場への見え方も少し変わりました。
在職中の転職活動、最初の一歩は何をすればいい?
「転職を考えている」という段階なら、まずエージェントに登録するだけで十分です。
登録したからといって、転職しなければいけないわけではありません。話を聞いてみるだけでもいい。どんな求人があるか確認するだけでもいい。
「情報を集める」という感覚で動き始めると、思ったよりハードルが低いはずです。
完璧なタイミングを待っていると、いつまでも動けません。「転職活動を始めること」と「転職すること」は別の話です。
私が最初に一歩を踏み出せたのは、「登録するだけならノーリスク」という考え方を知ったからでした。その話はこちらの記事に書いています。
まとめ
在職中の転職活動は、確かにしんどいです。頭の中が二重になる感覚、悟られないための気疲れ、エージェントとの温度差——これは正直に書いておきたかった。
でも、できます。そして、動いてよかったです。
今の職場を辞めると決める必要はありません。まず動いてみることで、見える景色が変わります。
転職後に感じた変化については、また別の記事で書きます。


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